この度、輝かしい歴史と伝統ある日本膵切研究会の記念すべき第50回記念大会をお世話させていただく大役を拝命いたしました。かかる大役を担うのは身に余る栄誉と存じ、改めてご推挙、ご承認いただいた皆様に深謝申し上げます。
ご存知の通り、本研究会は1984年に金沢大学名誉教授 故宮崎逸夫先生、金沢大学名誉教授 永川宅和先生、帝京大学名誉教授 高田忠敬先生方が中心となって設立された“PD懇談会”が発展し今日に至っております。格式張った諸学会とは一線を画した、言わば本気の討論を旨とする独自のスタイルを貫き、その中から世界に誇る数々の業績が生まれました。この間、例えば、膵癌に対する治療も拡大郭清から縮小手術あるいは機能温存手術に、そして腹腔鏡手術やロボット手術といった低侵襲手術が導入されるなど、時代は刻々と変化してまいりました。しかし、研究会の根幹、すなわち“熱い討論“は現在まで脈々と若手に受け継がれ、まさに万古不易です。
これまで風光明媚な地方開催の趨向のある本研究会にあって、久しぶりの東京開催ではありますが、第50回記念大会に相応しい実り多い会にすべく、教室員一丸となって準備させていただく所存であります。もちろん、議論の熱気と都会の猛暑をクールダウンしていただくための準備も欠かしません。
2023年8月25日・26日、日本膵切研究会第50回記念大会に一人でも多くの皆様をお招きできますことを楽しみにしております。研究会会員、非会員、レジデント、学生、企業の方々など、どうぞ皆様お誘いあわせの上ご参加ください。
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